皆さんこんにちは
西浜ファームの更新担当の中西です。
さて今回は
前回は、さつまいもが畑で育つまでのお話をしましたが、
今回は 「収穫したさつまいもをどうやってお客様に届けているのか」
そして、これからのさつまいも農家の挑戦についてお話してみたいと思います🌈
収穫が終わると、コンテナいっぱいのさつまいもが並びます。
でも、それをそのまま全部同じように出荷するわけではありません。
実は、同じ畑のさつまいもも、
大きさ
形
色
傷の有無
によって、行き先が変わっていきます🚚
たとえば👇
形がきれいで長さがちょうどいいもの → スーパー向け
ちょっと太め・大きめ → 焼きいも・加工用
細め・曲がり・表面にキズあり → ペースト・スイーツ・お惣菜用
など、それぞれに合った使い方があります。
農家としては、
**「見た目はちょっと不器用だけど、中身はちゃんとおいしい芋」**も
なんとか活かしてあげたい気持ちがあります😊
だからこそ、
地元のお菓子屋さん
パン屋さん
カフェ
などとのつながりを作り、「規格外のさつまいも」の活躍の場も広げています🍰🥖
さつまいもと言えば、やっぱり 焼きいも。
最近ではスーパーの店頭でも、
甘い香りを漂わせながら焼かれていることが多いですよね😋
農家として一番うれしい食べ方のひとつでもあります。
ポイントは👇
じっくり・ゆっくり火を入れること
表面を焦がしてしまうほどの強火はNG
低めの温度で、時間をかけて中心まで火を通す
さつまいもに含まれるでんぷんは、
ある温度帯を通過すると糖に変わりやすくなります。
そのゾーンを長くキープできるように、
石焼き
オーブン
焼きいも専用機
などを使い分けながら、
“ねっとり系”か“ほくほく系”か もイメージして焼いていきます🔥
農家直営の直売所では、
収穫した芋の品種や熟成具合を見て焼き時間を変える
「今日はこの品種が一番甘さのノリがいいですよ」
とおすすめする
など、
**“顔の見える焼きいも”**を楽しんでもらえるように工夫しています😊
ひとことで「さつまいも」と言っても、
品種が変わると
甘さの質
食感
色
向いている料理
がガラッと違います。
ねっとり系:焼きいも・スイートポテトにぴったり
ほくほく系:天ぷら・煮物・大学いもにおすすめ
濃いオレンジ色のもの:ポタージュやスイーツで色が映える
やさしい甘さのもの:離乳食やおやつに最適
農家としては、
「この品種は今年この料理で楽しんでほしいな〜」
と妄想しながら育てています😆
直売所やイベントなどでは、
品種ごとの説明を書いたポップを用意し、
「今日はねっとり系」
「今日はほくほく系」
「初めての方は、この品種が王道です」
といったおすすめを紹介しています✨
せっかくなので、
普段お客様にもよくお伝えしている、
**「シンプルだけど、さつまいもの良さがよくわかるレシピ」**を少しだけご紹介します😊
さつまいもをよく洗い、濡れたままキッチンペーパーで包む
その上からラップをして、電子レンジで加熱(大きさにより4〜7分程度)
竹串がスッと通るくらいになったら、ラップを外してトースターへ
表面に軽く焼き色がつくまで焼く
これだけで、
「蒸し+焼き」のいいとこ取りの甘いさつまいもができます🍠
さつまいもを1cmくらいの輪切りにして、水にさらす
フライパンに少量の水とさつまいもを入れ、蓋をして蒸し焼き
竹串が通るくらいになったら、水分を飛ばし、バターをひとかけ
仕上げに塩をパラリとひとつまみ
甘さと塩気、バターの香りが合わさって、
「おかずにも、おつまみにも、おやつにも」なります😋
どんな仕事にも良い面と大変な面がありますが、
さつまいも農家にも、いくつかの課題があります。
夏の極端な高温
長雨による病気リスク
貯蔵中の温度管理の難しさ
など、
気候変動の影響を肌で感じることが増えました。
そのため、
マルチの種類を変えて地温を調節する
貯蔵庫に温度・湿度の管理設備を導入する
病気に強い品種を試験的に栽培してみる
といった、
**「昔ながら+新しい工夫」**の両方に挑戦しています💪
さつまいもブームで焼きいも人気は高まっていますが、
「一年中、いろんな形で楽しんでもらうにはどうしたらいいか?」
というのは、私たち農家にとって大きなテーマです。
冷やし焼きいも(夏向けのスイーツ風)
さつまいもペーストを使ったパンやスイーツとのコラボ
地元のカフェと一緒になった限定メニュー
など、
“さつまいも=秋だけ”というイメージを越えていく取り組みを、
少しずつ広げています🍨🍞
直売所やマルシェ、イベントに出て一番うれしいのは、
お客様の顔が見えることです。
「この前買ったさつまいも、子どもがすごく気に入って」
「来月もまた買いに来ますね」
「今度、友だちを連れてきていいですか?」
そんな言葉をいただくと、
さつまいもを通じて、人と人がつながっている感覚がします🌸
農家側も、
作り方のこだわり
品種ごとの特徴
保存の仕方・おすすめの食べ方
などを直接お伝えできるので、
「育てて終わり」ではなく
「食べてもらって完成」だと、あらためて感じる時間になります😊
最近、
幼稚園・保育園
小学校
などからの さつまいも掘り体験 の問い合わせも増えています。
土の匂い
さつまいもがゴロっと出てくる驚き
自分で掘った芋を家に持ち帰って、家族と食べる喜び
こうした体験は、
食べ物がどこから来ているかを実感してもらう大事なきっかけになります🍠
「自分で掘ったさつまいもをきっかけに、野菜への苦手意識が少し減りました」
といった声を聞くと、
農家としても本当にうれしくなります😊
さつまいもは、見た目・大きさ・形によって、それぞれの活躍の場がある
焼きいも・スイーツ・おかず…品種ごとの個性を知るともっと楽しい
天候や気温の変化という課題に向き合いながら、新しい届け方にも挑戦中
さつまいもを通じて、お客様や子どもたちとつながれることが、農家の大きな喜び
もし、今日のごはんやおやつに迷ったら、
ぜひ さつまいも を手に取ってみてください😊
焼くだけでも、ふかすだけでも、
バターをのせるだけでも、
きっと 「あぁ、なんか幸せだな」 と感じられる一品になります💛
これからも、
土の中でじっくり育った甘さを、
あなたの食卓までまっすぐ届けられるよう、
さつまいも農家として、ひとつひとつの芋に向き合っていきます🍠🌱✨
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皆さんこんにちは
西浜ファームの更新担当の中西です。
さて今回は
スーパーや直売所で並んでいるさつまいもを見て、
「秋になると急に出てくる季節の野菜」というイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも実は、さつまいもが土の中で甘さをたくわえるまでには、
春先の苗づくりから、夏の管理、収穫、貯蔵、出荷まで、
一年を通した長いお付き合いがあります🌱
今日は、さつまいも農家の一年の流れと、
「ねっとり甘くて、ほくほくおいしい」さつまいもを作るために
どんな工夫をしているのかを、できるだけわかりやすくお話してみます🍠✨
さつまいもは、にんじんや大根みたいに種をまいて育てる野菜ではありません。
「種芋」をベッドに寝かせて芽を伸ばし、
そこから ツル苗 を切り取って畑に植えていきます。
春先、まだ肌寒さの残るころに、
昨年、厳選して残しておいた種芋
を温床(ビニールハウスや専用の苗床)に並べ、
適度な温度と湿度を保ちながら発芽を待ちます🌸
ここで大切なのは👇
腐っていない健康な芋だけを使うこと
病気が出ていないか、一つひとつ目で確認すること
温度が上がりすぎず、下がりすぎず、じっくり芽を出させること
こうして出てきた芽が、これから畑に植える “さつまいもの赤ちゃんたち”。
ツヤのある丈夫な苗がそろうと、農家としてもホッと一安心です😊
さつまいもは比較的やせた土地でも育つと言われますが、
「ただ育つ」のと「おいしく育つ」のは別の話です。
水がたまりすぎない
ゴロゴロ大きな石が少ない
適度に空気を含んだ土
が理想です。
そのために、
堆肥を入れて土をやわらかくする
深く耕して根が伸びやすい状態にする
畝(うね)を高めに立てて、水はけを良くする
などの工夫をしています💪
さつまいもの“いも”は、根がふくらんだもの。
土が固いと、
いびつな形になったり
細長くなりすぎたり
してしまいます。
「見た瞬間、おいしそう!と思ってもらえる芋」を作るために、
土の中の環境を整えるのは、とても大事な仕事なんです👀
苗が十分な長さに育ってきたら、いよいよ畑への 定植(植え付け)です。
畝を高く盛り上げた畑
そこに一定の間隔で穴をあける
苗の向き・深さをそろえながら、一本一本植えていく
どれも単純作業に見えますが、
深すぎても、浅すぎてもダメ
苗の向きを間違えると、活着が悪くなる
など、細かなポイントがたくさんあります。
植え付けの日は、
風が強すぎないか
土の乾き具合はどうか
その後の天気予報はどうか
などもチェックしながら、「今日だ!」というタイミングを選びます⏰
植えたばかりの苗は、まだ根が張っていない“よそ者”です。
そこに雨や強風が重なると弱ってしまうこともありますので、
植え付けのタイミングは、まさに農家の“勘と経験”の見せどころなんです😊
さつまいも畑の夏は、とにかくにぎやかです。
さつまいものツルがぐんぐん伸びる
雑草も負けじとぐんぐん伸びる
放っておくと、
どれがさつまいもでどれが雑草かわからない“ジャングル”状態になることも💦
さつまいものツルは、そのまま放置しておくと
節から根を出して、別の場所にも“いも”をつけようとします。
一見お得に感じますが、
栄養が分散してしまう
主軸のいもが太りにくくなる
というデメリットもあります。
そこで行うのが ツル返し。
地面にぺたっと張り付いたツルを持ち上げ、向きを変えたり、
余分な根を切ったりして、
「ここがメインのいもだから、ここに栄養を集中してね」
と調整していきます🍠
畝の間に入ってツルをひっくり返している姿は、
知らない人から見るとちょっと不思議かもしれませんが(笑)、
おいしいさつまいものためには欠かせない大事な作業です✨
夏の暑さを乗り越え、
いよいよ畑の葉が少しずつ色づきはじめる頃。
畝の形や地面のふくらみを見ていると、
「この列はよく太っていそうだな」
「ここは少し控えめかな?」
と、芋の育ち具合がなんとなく見えてきます👀
実際に掘ってみる瞬間は、
何度経験してもドキドキするものです。
スコップや掘り取り機で、畝の土をそっと崩す
紫色や薄いピンクのさつまいもが、土の中から顔を出す
大きさ・形・色つやを一つひとつ確認
「おお、これは立派!」
「ちょっと細いけど、焼き芋にしたらおいしそう」
など、まるで宝探しです😊
雨が続くと土が重くなって掘りづらくなったり、
逆に乾きすぎると肌が傷つきやすくなったりと、
ここでも天気との駆け引きがあります。
何日もかけて畑を掘り上げ、コンテナいっぱいのさつまいもが並ぶと、
「今年もここまできたなぁ」と、
胸がじんわり温かくなる瞬間です🍠💓
さつまいもは、
掘り立てよりも、少し寝かせたほうが甘くなる野菜です。
収穫したさつまいもは、
傷の状態を確認して選別
適度な温度・湿度で保てる貯蔵庫へ
通気を良くし、カビや腐敗を防ぎながら保存
こうして数週間〜数ヶ月寝かせることで、
でんぷんがじわじわと糖に変わり、甘みが増していきます。
ここでも注意しなければいけないのが、
温度が高すぎると腐りやすい
低すぎると“低温障害”で傷んでしまう
という点です❄️
さつまいもにとって快適な“お布団”のような環境を用意してあげることで、
秋から冬にかけて、おいしい状態をキープしたまま出荷することができます😊
さつまいもは、
焼きいも
大学いも
天ぷら
スイートポテト
味噌汁の具
など、昔ながらのおかずからスイーツまで、とにかく幅広く活躍してくれる野菜です。
農家としてうれしいのは👇
「うちの子、野菜嫌いなのにさつまいもだけは食べるんです」
「おやつをさつまいもに変えたら、家族の楽しみが増えました」
「焼きいもにしたら、甘くてびっくりしました!」
という声をいただけること🍠✨
畑で泥だらけになって育ててきたさつまいもが、
どこかのご家庭で
子どものおやつになったり
夜食になったり
ちょっとした“ほっとする時間”の一部になっている
と思うと、
本当に励みになります😊
さつまいもは、種ではなく苗から育てる多年草的な作物
土づくり・植え付け・ツル返し・収穫・貯蔵…一年を通して手をかけている
掘りたてより、じっくり寝かせて甘くする“熟成”もおいしさの秘密
一つひとつのさつまいもに、農家の判断と手間がぎゅっと詰まっている
もしスーパーや直売所でさつまいもを見かけたら、
ちょっとだけ土の中で過ごした時間や、
それを支えている農家の一年を思い出してもらえたら嬉しいです🍠
そして今夜の食卓やおやつに、
さつまいもをひとつ加えてみませんか?
きっと、
じんわり甘くて、ほっとする時間が増えるはずです😊💛
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