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西浜ファームの農園日誌~土の中でゆっくり育つ甘さ🍠~

皆さんこんにちは

西浜ファームの更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

土の中でゆっくり育つ甘さ🍠

 

スーパーや直売所で並んでいるさつまいもを見て、
「秋になると急に出てくる季節の野菜」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

でも実は、さつまいもが土の中で甘さをたくわえるまでには、
春先の苗づくりから、夏の管理、収穫、貯蔵、出荷まで、
一年を通した長いお付き合いがあります🌱

今日は、さつまいも農家の一年の流れと、
「ねっとり甘くて、ほくほくおいしい」さつまいもを作るために
どんな工夫をしているのかを、できるだけわかりやすくお話してみます🍠✨


1. さつまいもは“種”ではなく“苗”から育てるって知っていましたか?🌱

さつまいもは、にんじんや大根みたいに種をまいて育てる野菜ではありません。
「種芋」をベッドに寝かせて芽を伸ばし、
そこから ツル苗 を切り取って畑に植えていきます。

◆ 春:苗づくりは“秋の甘さ”を決めるスタートライン

春先、まだ肌寒さの残るころに、

  • 昨年、厳選して残しておいた種芋
    を温床(ビニールハウスや専用の苗床)に並べ、
    適度な温度と湿度を保ちながら発芽を待ちます🌸

ここで大切なのは👇

  • 腐っていない健康な芋だけを使うこと

  • 病気が出ていないか、一つひとつ目で確認すること

  • 温度が上がりすぎず、下がりすぎず、じっくり芽を出させること

こうして出てきた芽が、これから畑に植える “さつまいもの赤ちゃんたち”
ツヤのある丈夫な苗がそろうと、農家としてもホッと一安心です😊


2. 土づくりは“さつまいものベッドメイキング”🛏️

さつまいもは比較的やせた土地でも育つと言われますが、
「ただ育つ」のと「おいしく育つ」のは別の話です。

◆ さつまいもが好むのは、ふかふかで水はけのいい土

  • 水がたまりすぎない

  • ゴロゴロ大きな石が少ない

  • 適度に空気を含んだ土

が理想です。

そのために、

  • 堆肥を入れて土をやわらかくする

  • 深く耕して根が伸びやすい状態にする

  • 畝(うね)を高めに立てて、水はけを良くする

などの工夫をしています💪

さつまいもの“いも”は、根がふくらんだもの。
土が固いと、

  • いびつな形になったり

  • 細長くなりすぎたり
    してしまいます。

「見た瞬間、おいしそう!と思ってもらえる芋」を作るために、
土の中の環境を整えるのは、とても大事な仕事なんです👀


3. 苗を植える日は、農家にとって“ちょっとした勝負日”⚔️

◆ 初夏:一本一本に「がんばれよ」と声をかけながら🌿

苗が十分な長さに育ってきたら、いよいよ畑への 定植(植え付け)です。

  • 畝を高く盛り上げた畑

  • そこに一定の間隔で穴をあける

  • 苗の向き・深さをそろえながら、一本一本植えていく

どれも単純作業に見えますが、

  • 深すぎても、浅すぎてもダメ

  • 苗の向きを間違えると、活着が悪くなる
    など、細かなポイントがたくさんあります。

植え付けの日は、

  • 風が強すぎないか

  • 土の乾き具合はどうか

  • その後の天気予報はどうか

などもチェックしながら、「今日だ!」というタイミングを選びます⏰

植えたばかりの苗は、まだ根が張っていない“よそ者”です。
そこに雨や強風が重なると弱ってしまうこともありますので、
植え付けのタイミングは、まさに農家の“勘と経験”の見せどころなんです😊


4. 夏は“ツルと雑草との付き合い方”が勝負🔥

さつまいも畑の夏は、とにかくにぎやかです。

  • さつまいものツルがぐんぐん伸びる

  • 雑草も負けじとぐんぐん伸びる

放っておくと、
どれがさつまいもでどれが雑草かわからない“ジャングル”状態になることも💦

◆ ツル返しという、さつまいも独特の作業

さつまいものツルは、そのまま放置しておくと
節から根を出して、別の場所にも“いも”をつけようとします。

一見お得に感じますが、

  • 栄養が分散してしまう

  • 主軸のいもが太りにくくなる
    というデメリットもあります。

そこで行うのが ツル返し
地面にぺたっと張り付いたツルを持ち上げ、向きを変えたり、
余分な根を切ったりして、

「ここがメインのいもだから、ここに栄養を集中してね」
と調整していきます🍠

畝の間に入ってツルをひっくり返している姿は、
知らない人から見るとちょっと不思議かもしれませんが(笑)、
おいしいさつまいものためには欠かせない大事な作業です✨


5. 秋、畝がふくらんでくるとワクワクが止まらない😊🍁

夏の暑さを乗り越え、
いよいよ畑の葉が少しずつ色づきはじめる頃。

畝の形や地面のふくらみを見ていると、

  • 「この列はよく太っていそうだな」

  • 「ここは少し控えめかな?」

と、芋の育ち具合がなんとなく見えてきます👀

◆ 収穫は、宝探しのような時間✨

実際に掘ってみる瞬間は、
何度経験してもドキドキするものです。

  • スコップや掘り取り機で、畝の土をそっと崩す

  • 紫色や薄いピンクのさつまいもが、土の中から顔を出す

  • 大きさ・形・色つやを一つひとつ確認

「おお、これは立派!」
「ちょっと細いけど、焼き芋にしたらおいしそう」

など、まるで宝探しです😊

雨が続くと土が重くなって掘りづらくなったり、
逆に乾きすぎると肌が傷つきやすくなったりと、
ここでも天気との駆け引きがあります。

何日もかけて畑を掘り上げ、コンテナいっぱいのさつまいもが並ぶと、
「今年もここまできたなぁ」と、
胸がじんわり温かくなる瞬間です🍠💓


6. 実は“掘ってすぐ”がおいしいわけではない、不思議な野菜😲

さつまいもは、
掘り立てよりも、少し寝かせたほうが甘くなる野菜です。

◆ 貯蔵でじっくり“熟成させる”🍠

収穫したさつまいもは、

  • 傷の状態を確認して選別

  • 適度な温度・湿度で保てる貯蔵庫へ

  • 通気を良くし、カビや腐敗を防ぎながら保存

こうして数週間〜数ヶ月寝かせることで、
でんぷんがじわじわと糖に変わり、甘みが増していきます。

ここでも注意しなければいけないのが、

  • 温度が高すぎると腐りやすい

  • 低すぎると“低温障害”で傷んでしまう

という点です❄️

さつまいもにとって快適な“お布団”のような環境を用意してあげることで、
秋から冬にかけて、おいしい状態をキープしたまま出荷することができます😊


7. さつまいも農家として感じる、さつまいもの魅力💛

さつまいもは、

  • 焼きいも

  • 大学いも

  • 天ぷら

  • スイートポテト

  • 味噌汁の具

など、昔ながらのおかずからスイーツまで、とにかく幅広く活躍してくれる野菜です。

農家としてうれしいのは👇

  • 「うちの子、野菜嫌いなのにさつまいもだけは食べるんです」

  • 「おやつをさつまいもに変えたら、家族の楽しみが増えました」

  • 「焼きいもにしたら、甘くてびっくりしました!」

という声をいただけること🍠✨

畑で泥だらけになって育ててきたさつまいもが、
どこかのご家庭で

  • 子どものおやつになったり

  • 夜食になったり

  • ちょっとした“ほっとする時間”の一部になっている

と思うと、
本当に励みになります😊


8. まとめ:土の中の時間も、誰かの笑顔につながっている🌈

  • さつまいもは、種ではなく苗から育てる多年草的な作物

  • 土づくり・植え付け・ツル返し・収穫・貯蔵…一年を通して手をかけている

  • 掘りたてより、じっくり寝かせて甘くする“熟成”もおいしさの秘密

  • 一つひとつのさつまいもに、農家の判断と手間がぎゅっと詰まっている

もしスーパーや直売所でさつまいもを見かけたら、
ちょっとだけ土の中で過ごした時間や、
それを支えている農家の一年を思い出してもらえたら嬉しいです🍠

そして今夜の食卓やおやつに、
さつまいもをひとつ加えてみませんか?

きっと、
じんわり甘くて、ほっとする時間が増えるはずです😊💛