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皆さんこんにちは
西浜ファームの更新担当の中西です。
さて今回は
~“土づくりから貯蔵まで”~
さつまいもは少肥・乾き気味を好み、株の健康=甘さに直結します。この記事では、圃場設計→苗の定植→水肥管理→つる返し→病害虫IPM→収穫→キュアリング(治療)→貯蔵まで、現場でそのまま使える型をまとめました。📝
目次
pH目安:5.5〜6.5(やや酸性が◎)。
物理性:排水最優先。高畝(25〜30cm)×畝幅70〜90cm、明渠で根の酸欠を防ぐ。
有機物:完熟堆肥を控えめに。未熟は×(病気・つるボケ)。
肥料設計:窒素は控えめ、カリ多め。リンは元肥で。🧪
時期:地温が安定してから(地域差あり)。
挿し方:斜め挿し(45°)または船底挿し。3〜4節を土中、葉2節を地上へ。
深植えNG:呼吸できず腐敗の原因。
定植後:活着までの潅水はしっかり→以後は乾き気味を基本に。
黒マルチで地温UP&初期雑草抑制。夏場の高温対策に**遮光20〜30%**も有効。
潅水のコツ:
活着期=たっぷり、
伸長期=控えめ、
塊根肥大期=干し過ぎず、やり過ぎず(割れの原因)。
朝に与えて夕切り上げが鉄則。
つる返し:畝間に伸びたつるを返して不定根を切る→主根に栄養集中で芋太りUP。
雑草:初期に勝負。マルチ+畝肩除草で光を奪う。
主な相手:ネコブセンチュウ、コガネムシ幼虫、ハスモンヨトウ、つる割病・黒斑・軟腐。
基本戦略:
輪作(ネギ・麦・大豆等)
太陽熱消毒&緑肥(ソルゴー/クロタラリア)
防虫ネット+フェロモントラップ
排水改善で根腐れ回避
薬剤はローテ&ラベル遵守、収穫前日数を厳守📒
サイン:つるの黄化・試し掘りの皮硬化。
傷を作らない:フォークや掘取機の深さ一定、投げ置き禁止。
晴天続きに収穫→体内水分が落ち着き、後腐れ減。
目的:傷口のコルク化と糖化スイッチON。
方法(一例):高温多湿で数日→その後13〜15℃・高湿で保管。
10℃以下は低温障害に注意。
出荷前は結露ゼロで箱詰め。洗いは直売向けのみ(乾燥を徹底)。
用途別にライン分け:
家庭向け=200〜400g中心
焼き芋向け=L〜2Lの均一サイズ
加工向け=曲がり/キズOKのB品
箱:5kg/10kg、採掘日・ロット・保存温度を明記。
☐ 畝高・排水・pH
☐ 苗の挿し深さ・定植後潅水
☐ つる返し実施日
☐ 害虫トラップ・病斑観察
☐ 収穫日・乾燥場の準備
☐ キュアリング→貯蔵温度記録
☐ 規格・箱ラベル・納品先
まとめ
“窒素控えめ×排水×つる返し×キュアリング”。この4点を回すだけで、形も甘さも安定します。まずは畝と排水、そして収穫後の温湿管理から見直してみましょう。🍠🤝